■魔法の体系


魔法を使うためには、以下六種類の精霊のうちいずれかを使役する必要がある。

【精霊の名前】
|光:ユフィロスレジア
|闇:ヴァネッサ

|炎:サルマン
|水:アキュロス
|地:ラジネ
|風:ウィンディーネ



また、魔法は白魔法と黒魔法の二つに分けられ、それらの魔導師をそれぞれ白魔導師、黒魔導師と呼ぶ。

|白魔法:光>>>>水>風 …白魔導師
|黒魔法:闇>>>>炎>地 …黒魔導師


 

■精霊とは


この世界でいう精霊は、いわば生命力や気力そのもの。姿形や性質は違えど、世界中どこにでも存在しているといえる。
(ただし光と闇の精霊は例外。それぞれ朝と夜を象徴する存在のため、一個体ずつしか存在しない)

精霊は大きく二種類に分けられる。すなわち光と闇の<超越種>、炎・水・地・風の<四亜種>である。
また、<四亜種>の中にもそれぞれ<絶対種>と<普遍種>があり、無数に存在する<普遍種>のうち、最も強大な力を持つ精霊を指して特に<絶対種>と呼ぶ。

力の優劣は、
|超越種>>>>絶対種>普遍種
となる。

また、上図の通り四亜種には性質によって得手不得手がある(ex.炎の場合:水に強く風に弱い)

光と闇の<超越種>、炎・水・地・風それぞれの<絶対種>を使役する魔導師をそれぞれ<超越者><絶対者>と呼ぶ。 また、そのうち闇の精霊を使役する超越者を特に<闇遣い>と呼ぶ。
光の超越者は代々のエルフ王が継ぐと決まっているが、その他の超越者、絶対者になるための資格や規定はない。



精霊を使役するためには<言霊><アゾート>が必要になる。

|アゾートとは
古代エルフ語でいうところの「糸」。命と肉体を繋ぐ、という意味でそう呼ぶ。
ヒトや動植物、すべての生き物の中を流れており、血や樹液が命の一部だとすれば、アゾートは命そのものと言っていい。
液状で淡い真珠色をしており、その保有量は個体により様々。
アゾートは湧き水のようなもので、そっとしておけば一定量までは溜めることができる(個体差がある)
しかし闇雲にこれを使うとやがて枯れ、<精霊化>と呼ばれる現象が起こる。
|精霊化とは
怪我や病による死が肉体の死であるならば、精霊化は魂の死滅といえる(追って肉体も死ぬ)。
エルヴァニアには輪廻転生の観念があるが、魂が死滅すると二度と転生できないとされており、魔導師はこれをひどく恐れる。

魔法そのものを釣りに例えるならば精霊は魚、アゾートは餌、言霊は糸を引く動作といえる。
アゾートが足りない、あるいは魅力的でなければ精霊は呼べず、また言霊が不確かであってもやはり精霊は使役できない。この二つが揃ってようやく魔導師となることができる。

また、普通、ヒトは生涯一種類の精霊しか使役できないとされているが、例外がない こともない。

 

■白魔法


白魔法とは光、水、風の性質をもった魔法を指し、これを使う魔導師を<白魔導師>と呼ぶ。
一般に、黒魔法よりも白魔法のほうがより高等な技術を要するとされ、ユリシア、ローハーにある魔法学校においても白魔法>黒魔法とみる意識は強い。

魔法学校を卒業した魔導師を特に<国家魔導師>と呼ぶ一方で、特別な教育を受けないままそういった事象を学び、魔導師としての力を得た者を<自然(じねん)魔導師>と呼び、 国家魔導師はこれら自然魔導師を軽蔑する傾向にある。
こういった自然魔導師には黒魔導師が多く、それも彼らを軽んじらせる一因となっているようだ。

 

■黒魔法


黒魔法とは闇、炎、地の性質をもった魔法を指し、これを使う魔導師を<黒魔導師>と呼ぶ。
白魔法に比べると地位を低く見られがちだが、かといって黒魔法が白魔法に劣るというわけではなく、むしろ力の強さだけでいえば黒魔法の方が勝っているといえる。

ただ、どうしても直接的な効果が目立つ黒魔法に対し、白魔法は補助的な役割にも長けているため、幅の広さでいうならばやはり軍配は白魔法側にあげられる。

 

■魔術と魔法の違い


簡単に言ってしまうなら、魔法は<精霊の力を借りて起こす奇跡の技>で、魔術は<自らの力だけで起こす奇跡の技>となる。
魔術を扱う者を<魔術師>と呼ぶが、天才魔術師ネロ・ウィグイー以降は存在しないとされている。

神話の時代も含めるならば、過去に存在した魔術師はエルフの七賢人とネロ・ウィグイーの八人だけである。

|天才魔術師ネロ・ウィグイー <572-599年>
ユリシア人男性。トゥーディール魔法学校入学後、わずか二年で自主退学し、その後独自の研究で魔術の体系を明らかにする。
その努力と功績により<天才魔術師>と称えられたが、ユリシア国家魔導師団への入団要請を拒み、599年自殺。享年27歳。


魔術と魔法の決定的な違いは、その使い勝手の広さと体への負担の差である。
魔導師には精霊化の危険が付きまとうが、魔術師にはそれがない。精霊にアゾートを食らわれることもないため、力を長く持続させられる。
また、精霊の性質によって用途が限定される魔法と違い、魔術には無限の可能性がある。
言霊や文字の配列ひとつで火を熾すこともできれば雨を降らすこともできる というわけ。

イメージとしてはこんな感じ(力=鉄鉱石と考えていただければ)

魔法:鉄鉱石は既に剣や盾の形に整えられているため手軽に使えるが、用途に限りがある。
魔術:自分の手で鉄鉱石を鍛えるため技術が必要だが、剣も作れれば盾も作れる。




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